非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)に関する文献を読みました。
NAFLDAの改善のためのエクササイズ専門職のメニューの提案方法についての内容でした。
脂肪肝に関する患者のデータは米国のものなので日本人に全く同じように当てはまるわけでないと思いますが、
非常に参考になりました。
脂肪肝といえばアルコールの多飲により肝臓に脂肪が蓄積し、肝硬変や肝臓がんの発症リスクを高めるイメージが強いですが、
アルコールを飲まない人でも脂肪肝になりえます。
アルコールが原因ではないNAFLDは座位中心の行動による身体活動の減少、カロリーの過剰摂取などの生活習慣の乱れによって引き起こされます。
肝疾患の改善には体重減少と有酸素運動やウェイトトレーニングなどのレジスタンストレーニングが効果的です。
体重の5%~10%の減量で血中脂質や中性脂肪値が低下し肝疾患の改善が期待できます。
ですが約半数のNAFLD患者は減量だけでは肝臓の脂肪量を健康状態まで改善することができず、また75%は減量後リバウンドするようです。
そこで運動を組合わせることで減量の維持、脂肪の代謝の促進など脂肪肝となる危険因子を長期的に減少させることができます。
運動を組合わせることは2型糖尿病や脂質代謝異常症などの合併症を予防・改善し、心筋梗塞を含む心臓血管系疾患の発症リスクの低下が期待できます。
NAFLD患者の方は週150分~250分の身体活動が推奨されます。(私は週に500分程有酸素やレジスタンストレーニングを行っている暇人です)
短期的なハードなトレーニングではなく、継続ができるかどうかが運動から様々な効果を得るために重要です。
NAFLDや生活習慣病が心配な方は週に150分じっとしている時間を減らすことから心がけてはいかがでしょうか。
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