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体重過多と運動の意義

体格指数(BMI)=体重(kg)÷身長の二乗(m²)
<18.5:やせ
18.5~24.9:標準
25~29.9 :体重過多
≧30:肥満

平均的に、体重が多い人のほうが何もしていないときの代謝率は高く(体表面積に比例)、体を動かしたときのエネルギー消費量は多くなります。
体重増加は、消費エネルギーよりも摂取エネルギーが上回った正のエネルギーバランスが続く状態です。
体重が増えることによってエネルギー代謝率が上がりますが、活動量が少なければ正のエネルギーバランスのままとなり食べ過ぎていなくても体重は増加し続けます。
また、体重が減ればエネルギー消費量は少なくなっていくので運動習慣を構築しエネルギー消費量を増やすことが太りづらい体づくりのために重要です。

体重増加の要因:正のエネルギーバランスをつくる要素

安静時代謝率や、中性脂肪を分解する能力など太りやすさ、痩せやすさは遺伝的な影響を受けます。
体型を維持、変化させるための難易度は一様ではなく、同じ体型を作るために必要な時間も精神的な疲労も人それぞれです。
しかし、変えることが出来ないことを他人と比べて憂い嘆いても体を変えていくことはできません。

正のエネルギーバランスは身体的な性質のほかに環境や行動が影響します。
技術の発展は不活動を促し高カロリーで栄養価の低い食事に簡便にありつける環境を私たちにもたらしました。
スマホやパソコン、テレビ、車などで座位時間が増加し、手間のかからないファストフードは忙しい現代人の味方です。
これらは私たちの「今の」快適な生活を支えてくれますが、同時に太りやすい環境と行動パターンを提供します。
現在の生活習慣を基準にして、少しだけ不快な環境に身を置くことが正のエネルギーバランスを崩すきっかけとなります。

摂取エネルギー<消費エネルギー:負のエネルギーバランスをつくる

負のエネルギーバランスをつくるためにできることは摂取エネルギーを減らすか消費エネルギーを増やすかしかありません。
消費エネルギーを増やすことよりも摂取エネルギーを抑える方がはるかに簡単で、体重に変化が現れます。
運動だけで体重を減らすには週5時間程度の運動に取り組む時間と体力が必要なため、体重過多に陥る生活習慣と体力レベルをもつ人にとって現実的な選択肢にはなりません。
(70kgの人が1時間運動をしても300㎉ほどしか消費できず、ご飯1杯を控えたのと同程度です。)

体脂肪を減らすための食事管理に関する記事はこちら

運動の意義:筋肉の減少を抑える

負のエネルギーバランスでは体重が減少します。
体重の減少は体を構成するどの組織で減少したかが重要です。
減量の目的が、健康のためでも見た目を変えるためだとしても削ぎ落したいのは脂肪のはずです。
しかし、食事量を抑えるだけの減量では脂肪のみならず筋肉の分解も促進され、かえって状況が悪化する恐れがあります。
運動の併用は筋肉量を維持し、体力を改善することで減量達成後の状態を維持するために効果的です。(特に筋力トレーニングが効果的)
また、心疾患、糖尿病など各種疾患の発症リスクの低下に繋がります(減量の成功に関わらずメリットを享受することができます)

減量は減量後の体重を維持することができてはじめて達成できるものです。
運動が減量に与える効果は小さいですが、体組成を改善し体力向上により運動習慣が構築されることで恒久的な減量後の体型・体質の維持を強力に支援します。
筋肉を守り育み、意義のある減量に取り組めることを願っています。

健康のための運動量・体力を高める秘訣に関する記事はこちら

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