年に一度、親睦のあるトレーナーと登山をしています。
だらしのない装備で日帰りで楽しむ程度なので登山と呼ぶにはいささか見栄を張りすぎかもしれませんが。。
今年は不安定な天気とメンバーの登山経験を考慮し短時間のルートを２つ登りました。
3時間余りかかりましたが余力を残し物足りなさを感じることができました。

ただ単にアクティビティとしてではなく、登山に挑戦する意義はパーソナルトレーナーにとって大きいと感じます。
運動の効果はボディメイクだけではありません。
病気の罹患リスクの低下、体力の向上、メンタルヘルスの改善が期待でき
自立した生活を生涯営む上で非常に大きな役割を果たします。
しかし、それらの効果を得るためには運動の継続が不可欠です。
生涯を通し運動に取り組むことを当たり前にしなければなりません。

私たちの体は常に環境に適応し、筋肉に負荷がかかれば耐えられるように筋力・筋肉量を維持増進、筋肉を使わなければ無慈悲に筋力・筋肉量を削ぎ落します。
筋肉だけでなく心肺機能や認知機能など使わなければあらゆる能力があっという間になくなります。（なくなっていることに気づかないことも多々あり）
運動を習慣化している人とそうでない人の筋力を含めた体力レベルの差は年齢を重ねるにつれ顕著に現れ、無意識のうちに活動を制限しさらなる体力の低下に拍車をかけます。
パーソナルトレーナーの役割はジムでクライアントに適切な指導をすることはもちろん、生涯運動習慣を構築できるようにクライアントの考え方を含め指導することだと私は考えています。
筋力トレーニングのほかにも有酸素運動など日々の活動量を増やせるよう提案することが運動のメリットを多岐に亘り享受するために必要です。
トレーナーとしての言葉に説得力をもたせるために筋トレ以外の運動にもすべからく取り組み、クライアントの模範となる体力を得ることができているかを確認する一つの指標として登山はぴったりでした。

体づくりについて知れば知るほど知らないことが増えていきトレーナーとしての自信を喪失することはありますが、
フィットネスを生業とするパーソナルトレーナーに誇りをもちクライアントのメリットを最大化できるよう研鑽を続けていく所存です。
２枚目の写真のように山でスベる行為は大変危険です。
浮ついた心は注意を散漫させ、滑って足を挫く可能性が上がります。（右TR）