エクササイズの流れ【指導風景:ぶら下がりエクササイズ】
健康的に体を引き締めることを目標とした方へ、「ぶら下がり」エクササイズを指導している風景です。シンプルな動きですが、トレーニングのメイン・ウォーミングアップとして活用できる優秀なエクササイズです。
ぶら下がることで、背中・肩回りの筋肉のストレッチ、筋力向上が期待できます。これらの筋肉は肩甲骨の位置を制御し、姿勢管理やスムーズな肩の動きに欠かせません。多くの方が、非活動的なライフスタイルによってそれらの筋肉・機能が衰えていると実感します。この方も、デスクワークによって背中周りのコリを感じていたため、肩回りのウォーミングアップも含めて提案しています。
そんな優秀なエクササイズですが、だれでもいきなり挑戦できるものではありません。握力・把持力(はじりょく:握り続ける力)、肩の可動域などを評価したうえで段階を経てメニューに組み込みます。このエクササイズにご興味がある方は、足場を用意し安全に取り組める環境で、体の各所に違和感・痛みがでない範囲で取り組むことをおすすめします。(1秒~45秒)
トレーニングでケガをしないために、健康寿命の延伸のために、重要なエクササイズです。

1.トレーナーの見本
まずは、見本を見てもらいます。といっても、このエクササイズの場合は動きがないため地味です。バーをしっかり握り、足を地面から離します。肩はすくんだ状態で耐えます。ひたすら耐えます。
体力レベルを踏まえて、耐える秒数を決定します。

2.注意点の確認
先述の注意点と、このエクササイズをメニューに組み込んだ経緯を改めて共有し、エクササイズへのモチベーションを高めます。また、「普通の人生では小学生くらいを最後に人はぶら下がらなくなる」など適当なことを話します。

3.実践
確実にできる短い秒数から始め、段階的に秒数を増やします。
トレーニングで強度(おもり・回数など)を決める時に大事なのは、実践者が感じるきつさと実際のフォームです。
このエクササイズでは動きがないので、「主観的なきつさ」(10段階で数値化)が筋力やその成長を評価する手がかりになります。おなじ秒数で取り組んだときに、数値化した「主観的なきつさ」が下がってくれば、成長しているといえます。

4.振り返り
フォームの評価と「主観的なきつさ」の確認を行います。この振り返りで得られる情報によって、この後のエクササイズの強度や内容を微調整します。
この画像は、悶絶の表情を浮かべるクライアントと、それを労う笑顔のトレーナーとの温度感の差をを切り取ったものです。クライアントは、ぶら下がっているときに、手を離したい気持ちと負けたくない気持ち(以前達成した秒数が目標だったため)で葛藤していたと顔をくしゃくしゃにして話していました。
上記の流れを繰り返し、日々変化する体にあわせたメニューでセッションを進めます。
体がポジティブに変化していても、毎日絶好調というわけにはいきません。
その日のコンディションでできることを探し取り組むことが大切です。